イスラエルは18日、外国に足止めされている数万人のイスラエル国民を帰国させるため、航空機による輸送を開始しました。これは、イスラエルがイランへの軍事攻撃を開始したことにより中東地域の空域が閉鎖され、旅客便の運航が相次いで中止されたことを受けた措置です。
最初の便は、国営航空会社エルアルがキプロスのラルナカから運航し、18日早朝にテルアビブに到着しました。レゲブ運輸相はエルアルの機長に対し、「『安全な帰国』の一環として最初の救援便を迎えることができて感無量だ」と語りました。
イスラエル運輸省は、海外に足止めされている帰国希望者の数が5万人を超えると推定しています。
エルアルは、アテネ、ローマ、ミラノ、パリ、ブダペスト、ロンドンからのフライトをすでに予定していると発表しました。また、イスラエルの航空会社であるアルキアとイスラエアも、自国民の帰国に向けたフライトを運航しています。
一方、イスラエル国内ではおよそ3万8000人の観光客が足止めされていて、国の大部分がロックダウンされ、すべての博物館や聖地が閉鎖されています。
エルサレムにある在イスラエル・アメリカ大使館は18日、アメリカ国民の避難を目的とした航空便および船便を手配していると発表しました。(ロイター)
(VOVWORLD)