ADB=アジア開発銀行はこのほど、新型コロナウィルス感染症が複雑に推移している背景の中で、ベトナム経済の伸び率が2020年に1.8%に達し、2021年まで6.3%に増加するとの予想を発表しました。これにより、ベトナム経済の中長期的な展望に対する楽観視ができるとしています。
これに関して、ベトナム統計総局のグエン・ビク・ラム元総局長は、「ベトナムの経済成長に関するADBの予想は、ベトナムの経済現状に一致し、統計総局の予想に合わせる」と明らかにしました。
他方、8月の政府月例会議で、計画投資省は、2020年においてベトナムの経済成長率が2~3%増となることの予測を発表しました。政府は、公共投資の促進、経営環境の改善に尽力する傍ら、EU欧州連合とのFTA自由貿易協定をはじめ、ベトナムが各国と締結しているFTAのメリットを最大限に活用する方針です。EUとのFTAはベトナムの農業・水産業・工業の発展に大きな弾みをつけるであろうとしています。