23日に投票が行われたモルディブの大統領選挙で、野党連合の統一候補で新人のソリ氏が、現職のヤミーン大統領をおさえて勝利しました。
敗北を認めたヤミーン大統領は、政権の交代に向けた最初の措置として、24日夜、ソリ氏の求めに応じて、政権下で拘束されている野党の幹部らの釈放を始めました。
ソリ氏はヤミーン大統領が敗北を認めて以来、初めて公の場に姿をあらわし、集まった大勢の支持者とともに勝利の喜びを分かち合いました。
支持者たちは「独裁色を強めていたヤミーン政権からようやく解放された」とか、「モルディブはこれから大きく変わる」などと話し、喜びと期待をあらわにしていました。
ソリ氏は大統領に就任後、ヤミーン政権時代の中国一辺倒の外交政策を修正し、悪化していたインドとの関係を修復することになりますが、多額の借金など中国への依存度が大きい状況の中で、外交の手腕が問われることになります。