議長国インドは、ウクライナ戦争を議題にすることに消極的だったが、西側諸国がロシアに対する非難を共同声明に盛り込むよう要求しました。結局、インドが議長総括で2日間の討議内容と見解の相違点を指摘する形にとどまりました。
インドは議長総括で「戦争が人々に甚大な苦しみを引き起こし、現在の世界経済の脆弱性を悪化させていると強調した」と表明し、サプライチェーン(供給網)の混乱、金融安定に対するリスク、エネルギー・食料不安の継続を挙げました。
昨年11月にインドネシアのバリ島で開催されたG20首脳会議でも、議長国インドネシアが見解の相違があったことを首脳宣言で認めており、共同声明の採択に向けたG20内の合意形成が難しくなっていることが改めて浮き彫りになりました。(ロイター)