韓国の情報機関、国家情報院は6日、健康不安説が取り沙汰され、1日に20日ぶりに公の場に登場した朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長について「少なくとも心臓関連の手術や施術は受けていない」との判断を国会情報委員会で示し、公の場に姿を見せない間も「正常に国政運営に当たってきた」と報告しました。
非公開の情報委に出席した議員が明らかにしました。金氏が心血管系の手術を受けたとする韓国の朝鮮民主主義人民共和国専門ニュースサイトによる報道が米CNNテレビの重体説報道につながりましたが、これを公式に否定した形です。
金氏に「心臓に関わる健康異常は見られない」とし、朝鮮民主主義人民共和国の指導者が軽い手術でも行えば、「4~5週間は療養が必要」という専門家の指摘も説明しました。
国情院は、金氏が軍の戦力や党の会議を自ら管理するなど内部の再整備に集中していたことに加え、新型コロナウイルスの影響が重なり、公開活動が大幅に縮小したとの分析も示しました。今年入って金氏の公開活動は6日現在、17回で例年の平均より66%減っているといいます。