17日に開かれたFDAの専門家の委員会では、ファイザーのワクチンについて3回目となる追加の接種が必要かどうか検討されました。
会議では、3回目の接種を進めているイスラエルの分析結果をもとに、60歳以上の人では感染のリスクが11分の1以下になるとするデータや、現時点では副反応についての懸念はみられていないとするデータが示される一方、FDAからは、ワクチンの重症化や死亡を防ぐ効果についてはこれまでの接種でも顕著な低下はみられていないことが報告されました。
これに対し、複数の委員からは、現在のデータでは特に若い世代で追加接種によって得られる効果が心筋炎などの副反応のリスクを上回ることが示されていない、などとする意見が出され、まず16歳以上の人に対し3回目の接種を可能にする案については反対多数で否決されました。
そのうえで、65歳以上の人や重症化リスクの高い人に対して3回目の接種を可能にする案については、追加の接種による利益がリスクを上回るとして、全会一致で承認されました。
追加の接種は2回目の接種が終わってから少なくとも6か月がたった人が対象で、今回の結論を受けてFDAは、今後正式に緊急使用の許可を出すものとみられます。
モデルナのワクチンについても今後追加接種についての検討が行われることになっています。
(NHK)