米食品医薬品局(FDA)は17日、米モデルナ製、ファイザー製ワクチンの緊急使用許可(EUA)の対象を拡大し、生後6カ月からとすることを承認しました。これを受けて18日、CDCの諮問委員会が全会一致で勧告を支持していました。
バイデン大統領は18日、CDCの勧告を歓迎する声明を発表しました。新型コロナとの闘いにおける「歴史的な前進」だと強調しました。
新たに勧告が出たのは、モデルナ製が生後6カ月から5歳までの子どもへの2回接種、ファイザー製が生後6カ月から4歳までの子どもへの3回接種です。
ファイザー製は現在、5歳以上の子どもへの追加接種まで承認されています。CDCの諮問委員会は23日も会合を開き、6~17歳を対象としたモデルナ製ワクチンの2回接種について検討します。
CDCの諮問委員会で専門家らが指摘したところによりますと、新型コロナは0~19歳の年齢層で感染症関連の死因のトップに位置しています。これまでに200万人の子どもが感染し、1万人が入院、200人あまりが死亡したとされ、感染後の重い合併症も報告されています。
米小児科学会や小児診療看護師協会もCDCの勧告を支持し、接種の推進を強く呼び掛けた。
一方で今までの経緯からみて、子どもへの接種に消極的な親も多いことが予想されます。CDCの統計によりますと、昨年11月に接種対象となった5~11歳の子どものうち、すでに接種を完了したのはわずか29%にとどまっています。(CNN)