注目されるのは、党の指導における一連の「思考のブレークスルー」です。初めて三つの重要文書を一体化し、新たな発展モデルを示したほか、戦略的決議を事前に実践で検証したうえで大会に提出するという、いわば“準備万端で臨む大会”となっています。
第14回大会に提出された文書案について、国会・請願監督委員会のチャン・ティ・ニ・ハ副委員長は、政治報告が三つの報告を一本の軸で統合した点に、党の新たな思考の転換が示されていると指摘します。
(テープ)
「今回の政治報告の新しい点は、政治報告、経済・社会報告、党建設報告という三つの文書を統合した点にあります。内容の一貫性が保たれ、簡潔で要点が明確で、理解しやすく、実行しやすい。しかも、覚えやすい構成になっています」
一方、ホー・チ・ミン国家政治学院のブイ・ディン・フォン准教授は、文書案に示された強い行動意志に注目しています。
(テープ)
「今回の政治報告には、初めて行動プログラムが盛り込まれました。どの部門、どの機関、どの党組織が、どこまで責任を負い、どのような資源を使い、どう完了し、どう報告するのかが非常に具体的です。これを基準に評価ができます。こうした新点を踏まえ、第14回大会には大きな突破を期待しています」
第14回大会のもう一つの新い点として、ファン・スアン・ソン教授は民間経済の位置づけを挙げます。
(テープ)
「それぞれの段階、さらには一つの大会ごとに新しい点があります。第14回大会では、民間経済の役割が際立っています。かつては否定され、限定的に認められ、その後、他の経済部門と平等とされてきましたが、いまや民間経済は思想・理論・認識の面でのブレークスルーとして、国民経済の最も重要な原動力と位置づけられています」
また、党中央組織委員会・基礎党組織のグエン・ドゥック・ハ元局長は、環境保護が初めて「中心的任務」と明記された点を高く評価します。
(テープ)
「第14回大会文書には『環境保護』という4つの文字が加えられました。経済・社会の発展だけでなく、環境保護も中心的任務となったのです。わずか4つの文字ですが、短期ではなく長期を見据えた指導思想と目標を明確に示しています」
思考の面で数々の突破を打ち出した第14回党大会は、国と国民の利益を最大の尺度とする「行動の時代」への新たな章を切り開こうとしています。
情報ボックス
1930年の党創立以来、ベトナム共産党は14回の全国代表大会を開催してきました。
第1回大会は1935年3月27日から31日まで、中国・マカオで開催。
第4回大会(1976年12月14~20日、ハノイ)は、国家統一後初の大会。
第6回大会(1986年12月15~18日、ハノイ)は、ドイモイ政策の出発点。
第7回大会(1991年6月24~27日、ハノイ)では、過渡期における国家建設綱領を初めて採択。
第8回大会(1996年6月28日~7月1日、ハノイ)は、工業化・近代化を本格的に推進する新段階を画しました。
第13回大会(2021年1月25日~2月1日、ハノイ)では、「2030年までに近代的工業を有する上位中所得国、2045年までに高所得の先進国になるという二つの100年目標」を提示しました。
現在ハノイで開催中の第14回大会のテーマは、「党の輝かしい旗の下、団結と総力を結集し、2030年までの国家発展目標を達成する。戦略的自立、自強、自信をもって、民族の飛躍の時代を力強く進み、平和、独立、民主、富強、繁栄、文明、幸福を実現し、社会主義への道を確固として歩む」。
大会のスローガンは、「団結・民主・規律・突破・発展」です。
(VOVWORLD)








