アメリカの製薬大手ファイザーのワクチンは、先月12日と21日に続き、3月1日午前10時15分ごろ、生産工場のあるベルギーから成田空港に到着しました。
ファイザーによりますと、3回目となる今回の空輸は、最大でおよそ52万回分接種できる量だということです。
ワクチンは、ドライアイスとともに専用の箱に入れられていて、航空会社のスタッフが航空機の貨物室から荷台に載せられた箱を慎重に取り出していました。
ワクチンは貨物専用の車両で倉庫まで運ばれ、荷解きしたうえでトラックに積み替えられ、空港の外にある保管場所に運ばれることになっています。
第1便、第2便と合わせてこれまでに日本に届いたワクチンは最大でおよそ136万回分で、人数にしておよそ68万人分が確保されたことになります。
国内では、先月から始まっている全国100の医療機関のおよそ4万人を対象にした先行接種に続き、今後はおよそ470万人の医療従事者を対象にした優先接種も始まり、ワクチンは今週から都道府県に配送されます。
ファイザーのワクチンは来週以降も、順次、国内に届く予定で、政府は優先接種の対象となる医療従事者と高齢者が2回接種するために必要なワクチンを、6月末までに全国に配送するという見通しを示しています。(NHK)