WHOは、新型コロナに一度感染した人に免疫があると認定しないよう各国政府に警告し、そうした認定の正確性は保証できないとしました。
認定すれば、回復した人が新型コロナの標準的な予防策に関するアドバイスを無視する可能性があるため、感染拡大が続くリスクが高まる可能性があるといいます。
WHOは「一部の政府は、COVID─19を引き起こすウイルス(SARS─CoV─2)の抗体が確認された場合、免疫を認定する根拠になり得るとし、再感染リスクがないとの想定から個人に移動や職場復帰を認める方針を示している」と指摘しました。その上で「現時点でCOVID─19から回復し抗体を持つ人が再感染から保護されている証拠はない」と説明しました。
南米チリは今月、新型コロナ感染症から回復したと見なされる人に「健康パスポート」の配布を始める方針を表明しました。検査で抗体が確認された人は直ちに職場に復帰することが可能になります。
WHOは引き続き、新型コロナに対する抗体反応に関するデータを検証するとしました。