夏の観光シーズン入りを前に、EUの理念である「移動の自由」を復活させた形です。だが、ひと足早く制限を解除した国や制限解除に慎重な国もあり、加盟国の一体性を求めるEUに対し、自国の事情を優先させる動きが目立ちます。
「第1段階の勝利を喜ばしく思う」。フランスのマクロン大統領は14日夜のテレビ演説でこう述べ、海外県を除いた仏全土で感染者の割合が低下したことを評価しました。これを受け、仏国境は15日、約3カ月ぶりに開放されました。ドイツも、フランスなどの隣国とイタリアからの入国制限を15日に終了しました。感染が再び拡大した場合には、規制を復活させる方針です。