前進党は公約で、徴兵制の廃止を掲げました。さらに、タイではタブー視されてきた王室批判を巡り、不敬罪の改正も盛り込み、バラマキ色の強い経済対策を掲げる他の政党とは一線を画しました。
これら国の制度の抜本的な改革を打ち出した政策は、若者を中心に受け入れられました。首都バンコクで14日の投票後に取材に応じた大学2年生のテクさん(20)は前進党支持を明かした上で、「タイの変化が見たい。現状からどう発展できるか知りたい」と話しました。
これら国の制度の抜本的な改革を打ち出した政策は、若者を中心に受け入れられました。首都バンコクで14日の投票後に取材に応じた大学2年生のテクさん(20)は前進党支持を明かした上で、「タイの変化が見たい。現状からどう発展できるか知りたい」と話しました。
前進党躍進の布石は、2014年のクーデター後の民政復帰を目的とした19年の下院総選挙にありました。反軍を掲げた同党の前身の「新未来党」は、選挙直前の結党だったがSNSを駆使するなどして若者の支持を集め、80議席を獲得して野党第2党となりました。
しかし、憲法裁判所は20年2月、当時のタナトーン党首による党への1億9000万バーツ(約7億6000万円)の資金提供は政党法に違反すると判断しました。新未来党の解党を命じ、同党首ら幹部の政治活動を10年間禁止しました。(時事)
しかし、憲法裁判所は20年2月、当時のタナトーン党首による党への1億9000万バーツ(約7億6000万円)の資金提供は政党法に違反すると判断しました。新未来党の解党を命じ、同党首ら幹部の政治活動を10年間禁止しました。(時事)