ミン副首相兼外相によりますと、9日から12日にかけて第53回ASEAN外相会議と19の閣僚級会合が成功裏に行われました。42件の文書が採択され、その中に第53回ASEAN外相会議の共同声明やARF=ASEAN地域フォーラムのハノイ行動宣言2号があります。また、ベトナムはEAS=東アジアサミットの創立15周年を記念するハノイ宣言やASEAN+3の経済協力の強化に関するASEAN+3指導者声明など10の構想を提案し、各国の支持を受けました。
これらの席で各国はASEAN2020の優先課題を完全に実施すると公約するとともに、3本柱におけるASEAN共同体の構築目標の実施を継続することで一致しました。また、ASEANの閣僚らは新たな段階での発展方向を定め、新型コロナ対応を目指す共通のアプローチ方法や連結の維持について話し合いました。また、ASEANの平和、安全保障、中立的な立場を堅持し、ASEANの団結と中核的な役割を発揮して、法の支配の精神を掲げ、平和と持続可能な発展のためのパートナー国との協力を推進していく決意を表明しました。
また、ベトナム東部海域問題に関し、閣僚らは対話と信頼醸成を強化し、軍事拠点化や情勢を複雑化させる行為を抑制し、武力による威嚇又は武力行使をせず、国際法に従って平和的措置で紛争を解決する必要性を強調しました。さらに、DOC =海上行動宣言が完全履行され、COC=海上行動規範が早期に実施されるよう希望を表明しました。
一方、記者会見で、ASEANのリム事務局長は「新型コロナへの対応は一国、または一つの地域の努力に頼ることではなく、世界的な協力を必要とする。ASEAN内の団結とパートナー国との協力は現在の試練を乗り越えるため、重要な要素となっている」と強調しました。