ベトナム、フィリピン、スペインの3か国から24人の画家による49点の作品を集めた「友情・Amistad・Pagkakaibigan 2025」をテーマにした美術展が、ハノイの文廟・国子監遺跡で開催されています。展示は「遺産・人・自然」をテーマとしており、芸術愛好家に多彩で印象的な視点を提供します。
5日午後に開幕した本展は、芸術が持つ強い結びつきの力を示すとともに、国際社会における連帯の精神を呼び起こします。単なる芸術の出会いの場にとどまらず、文化的な対話の空間として、創造のインスピレーションと友情を広く伝えます。
「ベトナムの記憶」というインスタレーション作品を出展した画家レ・ティ・タインさんは、次のように語りました。
(テープ)
「私のインスピレーションは、祖先が石碑に刻んだ遺産から得ています。それはベトナム人の伝統的な装飾模様です。学びや教育、創作活動を通じて多くの遺跡に触れ、それらの美しい意匠を現代に生かしてきました。伝統的な紙『ゾー』への版画や水面に模様を浮かべる独自の技法を用い、模様を組み合わせることで、自ら納得できる造形芸術を表現しました」
本展は9月21日まで公開されます。会期中には、画家による直接指導のもと「風景画と肖像画」の制作体験プログラムも実施され、来場者は芸術創作の過程を楽しむことができます。
(VOVWORLD)