研究者グループは、アフリカのゴリラやチンパンジーは絶滅の危機にあると警鐘を鳴らしている。気候変動をめぐる危機全体は天然資源採掘による土地の破壊と合わせて、大型類人猿が生息するのに適した土地の85%、あるいは別の評価によれば94%が失われることになるといいます。しかも破壊された土地の半分が国立公園やアフリカの保護区域だとガーディアン紙は強調しています。
ガーディアン紙によれば、研究者らは、気候的にサルが生息できる新たな地域も生まれていると指摘しながらも、サルたちがこの地域にうまく移動できるかは疑問だとしています。ほとんどの種のサルは、湿度が高く、緑が多い低地に暮らしていますが、気候変動により、これらの土地では気温が高くなり、より乾燥するようになっているといいます。そしてサルたちがより快適に暮らせる場所は、大型類人猿がこれまで生息したことのない高地になるとされています。