15日のアメリカ・ニューヨーク商業取引所で、世界の原油価格の指標となる「アメリカ産WTI原油」の先物価格は、前日比0・24ドル安の1バレル=19・87ドルで取引を終えました。
終値ベースでは2002年2月以来、ほぼ18年ぶりの安値水準です。節目の1バレル=20ドルを割り込み、年初からは67%もの急落となりました。OPEC=石油輸出国機構などは価格維持のため協調減産しますが、コロナ問題による需要減が続き、原油価格の下落が止まりません。
IEA=国際エネルギー機関は15日、今年の世界の石油需要が前年比で日量930万バレル減るとの予想を発表しました。4月は前年同月比2900万バレル減と、史上最大級の落ち込みとなりそうです。感染を抑えるための移動制限で航空機や自動車の動きが止まり、工場も生産を停止してエネルギー需要が世界的に激減しています。