WHOで新型コロナの技術責任者を務めるバンケルコフ氏は「危機的な時期に入っています。パンデミック(世界的大流行)は急激に拡大している」として、警戒を緩めないよう呼び掛けました。
WHOの速報値によりますと、先週の新規感染者は440万人超で、1月中旬に感染者が減少し始めたころの水準にまで戻って来ています。1週間当たりの感染者は、WHOの1月10日付集計では過去最多の495万人に達した後に6週連続で下落しましたが、2月下旬以降は増加に転じ、特に3月中旬以降は拡大の幅が大きくなっています。
テドロス氏は感染抑制に向け「ワクチンは極めて重要で強力な手段」としながらも、対人距離の確保や手指消毒の徹底などの対策を、おろそかにしてはならないと改めて強調しました。「組織的で包括的な対策の継続」を訴えました。(共同)