ヨーロッパでは14日、イタリアで1日としてはこれまでで最も多い感染が確認されて、感染者が2万人を超えたほか、スペインやフランスでも感染者や死者が増え続けています。
13日に非常事態が宣言されたスペインでは、サンチェス首相が14日夜、テレビ演説を行い、感染の拡大を食い止めるため、全国で人の移動を制限する措置を実施すると発表しました。
それによりますと、移動は緊急時や健康上の理由、仕事や食料品の購入など、必要な場合に限るとしているほか、食料品店や薬局など生活必需品を扱う店以外の商店やレストラン、バーなどについて当面、営業を停止するとしています。全国で人の移動を制限する措置は、イタリアに続いて導入されることになります。
また、フランスでも、14日夜、フィリップ首相が記者会見し、食料品店や薬局など生活必需品を扱う店以外の商店やレストランなどの営業を停止すると発表しました。
そのうえで、仕事はできるだけ自宅で行い、外出は食料品の買い物など必要な場合にかぎり、外出や移動の機会を減らすよう呼びかけました。フィリップ首相は、「フランス国民は事態の重大さを理解できると信じている」と述べ、国民の理解と協力を求めました。
WHO=世界保健機関も新型コロナウイルスの世界的な大流行の中心がヨーロッパになったという認識を示すなか、各国政府が住民生活を制限する対策を打ち出さざるをえない状況になっています。(NHK)
ソース:VOV