ムーディーズによりますと、ベトナムの経済力は、競争力が向上していることと、世界のサプライチェーンに広範に参加していることにより、次第に高まっています。特に、製造加工業の競争力向上は、地域の他の国を圧倒しています。また、多くの二国間および多国間の自由貿易協定の締結は、世界のサプライチェーンにおけるベトナムの威信向上をもたらしているとしています。
そして、ムーディーズはベトナムの財政政策の効果的な展開が今回の引き上げ決定の要因の一つとなったと明らかにし、ベトナム政府は、公的債務をGDP国内総生産の60%以下に抑制しながら、新型コロナ収束後の経済回復に必要な財政政策を柔軟にとっていると評価しました。
なお、今年に入り、ムーディーズが国債格付けを引き上げた国は4ヵ国で、アジア太平洋地域ではベトナム一か国だけです。