ファム・ミン・チン首相

フォーラムにはロシアのプーチン大統領のほか、中国の栗戦書（りつ・せんしょ）全国人民代表大会常務委員会委員長、アルメニアのニコル・パシニャン首相、モンゴルのロヴサンナムスライ・オヨーンエルデネ首相が直接出席したほか、ベトナム・インド・マレーシア3ヵ国の首相がビデオ演説を行いました。

演説の中で、チン首相は、世界経済が多くの困難と試練に直面している背景の中で、ベトナムは独立した自主的な経済の構築と、実質的かつ広範な国際統合の促進を主張していると強調しました。チン首相によりますと、ベトナムは新型コロナを効果的に抑制しながら、安定的な政治・社会・マクロ経済の維持、インフレ抑制、対外活動の促進、各国との経済協力にも成功しています。また、ベトナムは常に、地域の経済連携に積極的に参加しており、アジア太平洋地域の経済回復と持続可能な開発に貢献する用意があるとしています。

ベトナムとロシアの経済協力について、チン首相は次のように語りました。

「ベトナムは常に、ロシアとの包括的な戦略的パートナーシップを重視し、エネルギーと工業の分野における協力を始め、両国の経済協力の進展を歓迎しています。今後も、両国の得意分野における協力をさらに促進するとともに、ロシアが加盟しているユーラシア経済連合とベトナムとの自由貿易協定のメリットを最大限に活用する方針です。また、新しい状況に応えるために、この協定の改正を検討する必要があると思います」

このように語ったチン首相は、ベトナムはASEAN東南アジア諸国連合とロシアとの協力を拡大することを歓迎すると述べ、ASEANとユーラシア経済連合との自由貿易協定の作成を検討するよう呼びかけました。

なお、東方経済フォーラムは、ロシア極東部への外国からの投資を促すために毎年ウラジオストクで開催される国際会議です

ソース：VOV