この列車は、1932年にフランス人が建設したタプチャム・ダラット線の一部を活用した総延長6.7キロの路線を走ります。ベトナム唯一のラック式鉄道として保存されているこの線路は、かつてニントゥアン省とラムドン省を結んでいました。
低速で運転される「ダラット夜間ルート」は、片道1時間の所要時間がかかります。ベトナム鉄道総公社は、毎日18時15分から21時20分まで観光客向けに運行しています。夜景観賞に加え、列車内では音楽の生演奏やリクエスト制の夕食サービスも提供されます。
ベトナム鉄道総公社の子会社であるサイゴン鉄道運輸会社のダオ・アン・トゥアン取締役会議長は次のように述べています。
(テープ)
「この『ダラット夜間ルート』が、単なるダラット市の夜間観光と経済活性化のための商品にとどまらず、ダラット駅とこのルートがダラットを訪れる観光客に欠かせない文化、観光、グルメの目的地へと発展するきっかけになることを願っています」
(VOVWORLD)