シンポジウムに宛てた発表の中で、ベトナムのブイ・タイン・ソン外相はベトナムの開発戦略の優先課題の一つは科学技術、イノベーション、デジタルトランスフォーメーション、グリーン成長に基づく経済開発である」と明かし、「現在、ベトナムはこれらの分野での国際協力を拡大しており、その中でオーストラリアは第一のパートナーとみなしている」と強調しました。
また、各国が国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの実施で様々な課題に直面している中でベトナムとオーストラリアは共通の目標を現実化するため、協力を強化する必要があるとしています。
一方、ニューサウスウェールズ州のイノベーション・科学・テクノロジー省兼産業・商業省のアヌラック・チャンビト大臣は「今後、両国は温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることや、エネルギーの安全保障を確保することなど、共通の関心事を共有することにより、双方関係がさらに発展していくであろう」との見解を述べました。
シンポジウムで両国の研究者は医療や、HPVワクチン接種、結核、デジタル通信、農業などに関する研究プロジェクトについて話し合いました。