チン首相とミハイル・ミシュスチン首相は、両国の政治、経済、社会状況について話し合い、二国間協力の成果を振り返るとともに、現状と展望について意見交換を行い、両国間の包括的な協力を推進するための方向性で合意しました。
両首脳は、対話の強化、政治的信頼の 醸成、各レベルおよび各チャネルでの接触・代表団往来の促進を継続することで一致し、特に経済・貿易、投資、エネルギー、石油・ガス、教育・訓練、文化、観光、科学技術、地方間協力などの分野における包括的な協力の発展に基盤を築くことを確認しました。
両国は、貿易額を高めるために画期的な解決策が必要であることを確認しました。その中には、ロシアが加盟するユーラシア経済連合とベトナムとの自由貿易協定を効果的に活用することが含まれています。また、お互いの農産物や医薬品などの市場アクセスを促進するため研究を続けることが求められています。
両首相は、科学技術分野での協力の重要性を確認し、ベトナムにおける原子力科学技術研究センターの設立に向けた協力を継続することを望んでいます。また、双方は、人文分野での協力を一層深化させると強調し、教育・訓練分野での協力の重要性を認識しました。ロシアでのベトナム語教育やベトナムでのロシア語教育の強化、ベトナム・ロシア技術大学ネットワークを通じた協力の促進を進め、ロシアは科学技術、芸術などの分野でベトナムに人材育成の奨学金を提供し続けることを確約しました。
さらに両主脳は、関心を持つ地域と国際問題についても意見交換を行い、国際の場での緊密な協力と相互支援を強化することを約束しました。
会談後、チン首相とミシュスティン首相は、ロシア首相のベトナム公式訪問の結果に関する共同声明に署名し、科学、情報通信、文化などの分野でのいくつかの協力文書の調印式に立ち会いました。
(VOVWORLD)