委員会はベトナムの取り組みを評価し、今後の保全・復元作業に関する決定を全会一致で採択しました。特に注目されるのは、古い宮殿建築「キンティエン(敬天)殿」の復元計画です。
タンロン皇城遺跡は、ハノイにある世界遺産で、1010年から約800年間にわたってベトナム王朝の都が置かれた歴史的な場所です。「タンロン」は「龍が昇る」という意味で、ハノイの旧称です。
長い間、複数の王朝が同じ場所に都を築いたため、各時代の遺跡が重なり合って発見されるという珍しい特徴があります。2010年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。
今月末には、ユネスコの専門家チームがベトナムを訪問し、現地での保全作業の進捗を確認する予定です。ベトナムは2026年2月までに復元計画の詳細を提出することになっており、2026年の世界遺産委員会で最終的な承認を受ける見込みです。
(VOVWORLD)