ベトナム経済に関する本レポートはOECDとADBが実現した最初のものです。レポートによりますと、ベトナムは過去数十年間、経済面では著しい進歩を遂げ、高い成長率を維持しています。1980年代後半の時期に経済改革を広範的かつ連続的に行ったことはこの成功をもたらす鍵となりました。
ベトナムの経済は、新型コロナウイルス感染症などを含む様々なショックに対応した回復力を示しています。新型コロナウイルスの流行中にも、ベトナム経済の成長率は東南アジアのほとんど国と比べ高い水準となりました。
OECDは、ベトナムのGDP=国内総生産伸び率が2023年に6.5%、2024年に6.6%に達すると予測しています。
しかし、このレポートは、「ベトナムの経済は開放度が高いため、地政学的な不安定さや、サプライチェーンの寸断による影響を受けやすい」と指摘した上で、ベトナムは、高い成長率を維持するためには、経済構造の改革を推進すると同時に、経営環境の改善、デジタルトランスフォーメーションの円滑化などを行う必要があると提案しました。
(VOVWORLD)