現地時間の10日と11日の両日、フランスの首都パリにある在フランスベトナム文化センターで、ベトナムの海洋と島のための欧州在住ベトナム人連絡部の提唱により、ベトナムの海洋と島に関する科学シンポジウムと展示会が開催され、わが国の海洋と島の領有権の保護に対する我々ベトナム人の努力のメッセージを伝えました。
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展示会で、チュオンサ諸島を訪れた欧州在住ベトナム人が撮った写真と同群島に関する記念品合わせて数百点が展示されました。
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また、「ベトナム東部海域、およびベトナムの領有権」をテーマとした科学シンポジウムではアジア、およびベトナム東部海域問題の研究に携わるフランス、イタリア、ドイツ、ポーランドなどの教授、博士、研究者の14件の報告が発表され、歴史的、文化的、政治的、法律的な観点から見たベトナムの海洋と島の領有権や同海域の情勢、紛争の解決策、海洋経済の開発などが取り上げられました。
ベトナムの海洋と島のための欧州在住ベトナム人連絡部のカオ・ホン・ビン部長は次のように語りました。
「科学シンポジウムと展示会を通じて、チュオンサ諸島と南部沖合の大陸棚にあるリグDK1を訪問した欧州在住ベトナム人をはじめ、欧州在住ベトナム人コミュニティはチュオンサ諸島とリグDK1への感情と理解を紹介したいのです。私たちは人々に、祖国の神聖な海洋、諸島の主権保護のために、同諸島とリグDK1に駐屯している兵士と島民の不屈の精神と勇気をより深く理解してもらいたいと望んでいます」
在フランスベトナム大使館のディン・トアン・タン大使によりますと、シンポジウムで取り上げれた課題は海洋と島の保護事業に関する新たなアイディアを生み出すことに貢献する一方、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題を巡る国際社会からの注目が高まっていることを示すとしています。
シンポジウムで、ポーランドのウッチ大学のマルゴルザタ・ピエトラシアク教授は次のような見解を示しました。
「ベトナムは多国間外交政策を柔軟かつ効果的に活用してきたと思います。ベトナムはアメリカとの関係、および中国との関係のバランスを保ってきて、その政策は多くの国から好評を得ました」
この機に、チュオンサ諸島を訪れた欧州在住ベトナム人による集いも行われました。
ソース:VOV