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ニュース

フランスの新型コロナ死者、大半は貧困者と移民

新型コロナウイルス危機で苦しむフランスで、移民が大半を占める貧困地域の方が、富裕層が居住する地区に比べ、ウイルス感染での死亡者数がはるかに多いことが明らかになりました。

ユーロニュースによりますと、フランス・パリ北部近郊のセーヌ・サン・ドニ県は長年にわたり、同国の貧困や階層間対立を抱える代表地区とされ、現在も国内で最も多くの新型コロナウイルスによる死亡者を出しています。

フランス保健省のジェローム・サロモン保健総局長は、先月末の時点で同地区における感染者の死亡率を63%、同時期のパリ市内の死亡率は32%と発表しています。

フランス当局は死亡率のばらつきが存在することについて、理由の1つにフランスの貧困地域周辺の保健医療レベルが低いことが指摘できるとしています。

専門的な観点から分析したその他の要因に、セーヌ・サン・ドニ県の住民の多くが、テレワークが可能な職種ではなく、現場への出勤が必要とされる職人であることがあげられています。

こうした中、フランス全域の市民のうちおよそ40%が在宅勤務を行っています。

フランスではこれまでに、12万4000人以上が新型コロナウイルスに感染しており、死亡者は1万3197人に上ります。
ソース:VOV


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