12日午前、ベトナム北部ハナム省キムバン県のタムチュク寺で、釈迦の誕生を祝う国連ウェーサーカ祭2019が開幕しました。
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開幕式典で、国連ウェーサーカ祭2019組織委員会委員長を務めるベトナム仏教教会執行委員会のティック・ティエン・ニョン委員長は挨拶を行い、その中で、全世界の仏教徒に対し、団結して、紛争、戦争、テロ、貧富格差、環境汚染など世界が直面している問題の解決に力を尽くしてゆくよう呼びかけました。ニョン委員長は次のように語りました。
(テープ)
「国連ウェーサーカ祭2019が、「グローバル的リーダーシップと、持続可能な社会を目指す責任の共有に対する仏教のアプローチ」をテーマとすることは、世界の複雑な推移に対する仏教の責任感を示しています。また、仏教が、世界が直面している問題の解決に貢献できることも示しています。今年の国連ウェーサーカ祭がベトナムで開催されることは、この数千年ベトナム民族と共に歩んでいるベトナム仏教の伝統価値を顕彰します。ベトナム仏教は引き続き、グローバル化時代における平和できれいなベトナムの持続可能な発展に貢献したいと思います。」
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(テープ)
「ベトナムは、多くの宗教が共存している国ですが、その中で、仏教は、ベトナム民族とともに歩んで、ベトナムの文化と伝統に大きな影響を与えた歴史が長い宗教です。ベトナム仏教協会は長年、益々発展しており、国の和解・団結・建設に大きく貢献しています。国連ウェーサーカ祭2019がベトナムで開催されたことは、ベトナムが仏教を含む各宗教の価値を尊重していることを示しています。ベトナムの各宗教が常に、人間の真善美を目指すしているので、ベトナム人の文化と道徳に合致しています。」
なお、14日まで開催される国連ウェーサーカ祭2019は、仏教の儀式と、仏教に関する5つの国際シンポジウムのほか、様々な文化活動・芸術公演を含めます。国連ウェーサーカ祭がベトナムで開催されるのは今回が3回目です。