席上、フック国家主席は「APECが加盟諸国の経済回復やデジタル・エコノミー、循環経済への転換、グリーン成長の推進に新たなチャンスをもたらす必要がある」と強調するとともに、ベトナムでは経済回復を目指し、ワクチン接種や関税減免とコスト削減、サプライチェーンの維持、品物の流通、社会保障などを中心に労働者と雇用主の支援策が実施されていると明らかにしました。
また、フック主席は2050年までに温室効果ガス排出量を実質的にゼロにし、2030年までにメタン排出量を30%削減するとともに、発電量に占める再生可能エネルギーの比率を30%以上にするというベトナムの公約を再確認しました。さらに、ベトナムは新常態(ニューノーマル)で経済回復を進める一方、デジタル・エコノミーへの転換、グリーン成長、気候変動・海面上昇対応、生態系、コミュニティ、自然に基づく経済発展モデルを連携させる総合的な発展戦略を実施していくと明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「各経済分野のグリーン化、インベンション・イノベーション、グリーン化に向けての企業の発展を奨励します。また、CPTPPやEVFTA、RCEPなどの大規模な自由貿易協定の実施に際し、経済連携、サプライ・チェーンの確保、国際基準に近づく投資経営環境の改善を推進しています。これまでベトナムは140の国と地域から3950億ドルを超える3万3500件の外国直接投資プロジェクトを誘致しました。ベトナムは常にAPECをはじめ、世界各国の投資家を歓迎し、あらゆる条件を作り出しています。皆さんの成功は私たちの成功そのものです。」