会見で、フック主席は世銀に対し、世界情勢が複雑化する中で、引き続き「ベトナム報告書2045」の作成を支援し、その中で、2030年までのベトナムの開発目標と2045年までのビジョンの確定、およびその目標とビジョンの実現を目指す対策の提示に集中するよう提案しました。
また、インフラ整備・人材育成・体制完備といった3つの面でベトナムを支援し続けるとともに、ベトナム人の数百万人の生活を脅かす気候変動への対応、および低炭素社会の構築を目指す再生エネルギー開発において、技術的にも財政的にも支援を強化するよう求めました。そして、フック主席は、今後も世銀と緊密に連携し、双方の協力プログラムを迅速かつ効果的に展開することを公約しました。
一方、トロッツェンバーグ氏は、世銀は「ベトナム報告書2045」の作成、およびインフラ整備・人材育成・体制完備の面においてベトナムとともに歩んでいくと強調しました。また、ベトナムを含む25ヵ国での気候変動の影響に関する報告を作成中であると述べ、ベトナムと連携して、この報告で示されるアイデアや対策を実行に移す用意があるとしています。