ニューヨークがロンドンを抜いたのは2018年のことです。これは、2016年のイギリス国民投票でEU=欧州連合からの離脱(Brexit)が決定されたことにより、ロンドンの国際競争力が不安視されたためでした。
イギリスではBrexitに伴い、金融規制改革に向けた取り組みが加速しました。ただし、SBG=ソフトバンクグループの傘下にある半導体設計大手アームなど、イギリス企業がアメリカ株式市場での上場を目指す動きに歯止めがかかっていない状況もあります。
3位はシンガポールであり、香港は4位を維持しました。5位にはサンフランシスコがランクインしました。
フィンテック分野のランキングでもニューヨークが首位を維持しており、これにロンドン、サンフランシスコ、深センが続いています。5位にはワシントンDCが浮上し、シンガポールを抜いています。一方で北京は11位に後退し、今回はソウルが10位に上昇しました。
この調査は、世界の121の金融センターを対象として行われています。世界銀行やOECD=経済協力開発機構、国連などの定量データに加えて、金融専門家の評価を含む4万8365件の評価を組み合わせてランキングが行われています。(ロイター)
(VOVWORLD)