5月28日と29日の夜、ハノイ市バーディン区にあるクアンタイン神社で「チャンヴーの鐘の音」というナイトツアーが初公開されました。このツアーは、特別国家遺跡であるクアンタイン神社の管理委員会が研究者や旅行会社と連携して企画したもので、遺跡の価値を保存・発揮しつつ、バーディン区の観光および経済の発展に貢献することを目的としています。
所要時間は90分で、毎週定期的に開催され、各回の参加人数はおよそ100名です。本ツアーは文化と信仰を融合させた新しい形の観光商品であり、実演形式のステージパフォーマンスが特徴です。
このツアーは、玄天上帝(チャンヴー)聖人が降臨して福を授けたとされる伝統祭礼から着想を得たもので、夜の遺跡見学にとどまらず、深い文化芸術体験を通じて、千年の歴史を誇る地に根付く信仰や歴史的価値を再認識できる内容となっています。
ニン・クアン・チュオン監督は次のように語りました。
(テープ)
「『チャンヴーの鐘の音』ナイトツアーは、テイ湖地域の文化資源を活用したもので、特に外国人観光客にとって新たな訪問先になることを期待しています。ハノイで夜に楽しめる体験を増やしたいという思いから企画しました。ツアーでは、祭礼の行列や伝統的なパフォーマンス、そして特に祝詞の奏上をご覧いただけます。これらはすでにクアンタイン神社で行われている内容ですが、私たちは芸術的・演劇的要素を加え、ステージ作品として再構成しました」
このナイトツアーは、2025年8月から正式に運営が開始される予定です。
(VOVWORLD)