今年のG7議長国を務めるトランプ大統領は先月、ロシアをG7に加えることは「常識」と指摘しました。ロシアは、ウクライナ南部クリミアの併合を受け、2014年に主要8カ国(G8)から追放されました。
マース氏はインタビューで、クリミアやウクライナ東部での紛争解決に向けて意味ある進展がなければ、ロシアの復帰を認める余地は全くないと強調しました。
ロシアはウクライナ紛争の平和的な解決に貢献することで、G7復帰に自ら最大の貢献ができるとしました。
ロシアは引き続き、20カ国・地域(G20)のメンバーです。
マース氏はトランプ大統領がロシア以外の国々もG7に招待する考えを示していることについて、「G7とG20はともに適切に調整された枠組みで、これ以外にG11やG12は必要ない」と指摘しました。
同氏はロシアとの関係は多くの分野で「現状は難しい」と説明しました。「しかし、シリア、リビア、ウクライナの紛争を解決するのにロシアが必要なことも分かっている。ロシアとの対立ではなく協力のみが解決につながる」としました。(ロイター)