タイのセーター・タウィーシン首相との会見で、両首相は、「2022年~2027年期のベトナム・タイ戦略的パートナーシップの展開を目指す行動計画」を効果的に実施するために緊密に連携すること、両国の貿易総額を250億ドルにするという目標を早期に実現すること、コメの輸出を含む両国の得意分野での連携を強化すること、デジタルトランスフォーメーションや循環経済などの新しい分野での協力を拡大すること、国防・安全保障や越境犯罪などの分野での協力を強化することで一致しました。また、両首相は、ASEAN内の団結と統一の強化、メコン川流域内の協力の促進、ベトナム東部海域(南シナ海)問題に関するASEANの共通立場の支持についても合意しました。
マレーシアのアンワル・イブラヒム首相との会見で、両首相は、両国の指導者が達成した合意を効果的に展開するために緊密に連携すること、両国の貿易合同委員会の第4回会議を早期に開催して両国の貿易をさらに促進するための具体的な措置を出すこと、相手国の企業に便宜を図って両国の投資協力を拡大することで一致しました。
フィリピンのボンボン・マルコス大統領との会見で、両指導者は、既存の協力メカニズムを効果的に展開し、農業を始め、両国の得意分野での協力を拡大することで一致しました。
ブルネイのハサナル・ボルキア国王との会見で、双方は、両国関係の良好な発展に喜びの意を表明しました。チン首相は、両国は、2023年~2027年期の包括的パートナーシップの強化を目指す行動計画を効果的に展開するために緊密に連携する必要があると提案しました。一方、ハサナル・ボルキア国王は、両国の協力関係を強化するための措置を支持すると明らかにし、来年にベトナムを訪問すると強調しました。
日本の岸田文雄首相との会見で、チン首相は日本側に対し、ベトナムのデジタルインフラの整備、グリーン移行、戦略的インフラの整備に向けてODA政府開発援助を供与するよう提案しました。これに対し、岸田首相は、チン首相の提案を重視し、関連省庁にこの提案の検討を指示すると明らかにしました。
これに先立ち、ファム・ミン・チン首相、ラオスのソーンサイ・シーパンドーン首相、およびカンボジアのフン・マネット首相による3者会合が行われました。会合で、3ヵ国の首相らは、多国間会議などを機に行われる3者会合は、3か国の協力関係に残される問題の解決に大いに貢献していると評価し、3か国は経済協力のほか、国際統合、国防・安全保障などにおいても相互支援を強化することで一致しました。
(VOVWORLD)