チン首相は「デジタルが未来を切り開き、サービスが発展を促進する」というこのサミットのテーマを高く評価するとともに、各国は新型コロナウイルス感染症をはじめ、気候変動や、天然資源の枯渇により、深刻な影響を受けている中で、デジタル技術分野での国際協力の推進は成長モデルの転換、持続的かつ包摂的な発展を支えるカギとなるであろうとしています。また、チン首相は「ASEANの中で最もダイナミックな経済発展を遂げている国としてベトナムは平等、相互尊重、互恵を基礎に中国を含め、各国とのサービス・貿易、デジタル・エコノミー分野での協力を強化していく意向があると強調し、5つの措置を提案しました。
(テープ)
「第1、デジタル転換を活用し、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの実施を加速すること。第2、デジタル技術とデジタル・エコノミーに関する国際的な協力合意書をさらに活用すること。第3、科学技術の教育と人材育成を進め、労働者にデジタル技術に関する知識を習得させること。第4、新型コロナ禍での貿易円滑化、中でもマルチモーダル輸送による貨物の流通におけるデジタル技術の役割を向上させ、人々の往来に便宜を図り、サプライ・チェーンを確保すること。第5、平等、互恵を基礎に国境を越える電子商取引を推進し、輸出の強化を目指すことです。」
なお、2021年のグローバルサービス貿易サミットには中国の習近平党総書記兼国家主席をはじめ、各国と国際組織の指導者らが出席しました。このサミットは、2日から7日まで北京で開催中の2021年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)の一環です。
今年の交易会の枠内で15の会議やフォーラムなどが行われ、153の国と地域からの企業1万社以上の代表が臨みました。ベトナム企業はオンラインとオフラインではじめて出展、参加しています。