既にお伝えしましたように、10月31日から11月5日までの日程で、ファム・ミン・チン首相は、COP26=国連気候変動枠組条約第26回締約国会議に出席し、イギリスのボリス・ジョンソン首相の招きによるイギリス公式訪問、および、フランスのジャン・カステックス首相の招きによるフランス公式訪問を行いました。これらの活動は多大な成果を収めました。これは、ト・アイン・ズン外務次官が記者団のインタビューに答えた際に明らかにしたものです。
ズン次官によりますと、COP26へのチン首相の出席は、外交活動と国際社会への参入を促進していくことに関する第13回党大会決議を展開する活動の一環であり、「ベトナムは国際社会の積極的なメンバーとして、全世界の関心事である気候変動への対応のためにほかの国々と力を合わせている」というメッセージを送りました。
この機に、チン首相は多くの国の指導者と個別会見を行い、双方関係強化策などについて話し合いました。これは、国際社会と相手国の支援・支持を活用することを目指す活動としています。
イギリスとフランスへの公式訪問に関し、これらの訪問は戦略的な意義があります。これらの国々の指導者らとの会合で、チン首相は、ハイレベルな訪問団交換の早期再開や、国民交流の強化、EVFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定の活用、クリーンエネルギー開発・デジタル化・イノベーション・インベンションの促進、気候変動対応のための協力強化、1982年国連海洋法条約を含め国際法を基礎にする海上安全保障と航行の自由確保などを訴え、相手国の指導者らの賛同を得ました。
この機に、ベトナム企業とイギリス・フランスの企業はおよそ300億ドル相当の60件の協力合意書を締結したということです。