現場でチン首相は、これらの地域が特に脆弱な地帯であると指摘し、ハノイ市に対し、関係省庁・機関と緊密に連携しながら洪水の動向を厳重に監視し、最悪の事態も想定した対応策を準備するよう求めました。チン首相は次のように語りました。
(テープ)
「ソンコン川の堤防が決壊・越水しなければハノイは安全ですが、もし決壊すれば危険な状況になります。その場合、車両を確保し、3万人の住民を安全な場所へ移動させる準備を整える必要があります。住民にも常に避難準備を呼びかけ、必要な場合は軍が直ちに支援し、高齢者や子ども、妊婦など社会的弱者を優先して避難させる必要があります」
チン首相はまた、夜通し堤防の補強作業にあたる部隊を激励し、責任感を持って迅速に行動している将兵や職員に感謝の意を示しました。そして、「任務分担を科学的かつ合理的に行い、小さな異常でもただちに発見し、適切に対応すること」と指示しました。現在、アンラック村やフォンミー村などの堤防は約1メートルかさ上げされ、住宅地への浸水を防いでいます。
さらに、チン首相は現地住民を見舞い、被害による困難を共有しながら「互いに助け合い、当局の避難指示をしっかり守って行動してほしい」と呼びかけました。また、ホン川の水位が過去の記録的洪水のピークを上回っていることを踏まえ、ハノイ市および関係機関に対し、堤防強化に向けた長期的かつ抜本的な対策を早急に検討するよう指示しました。
(VOVWORLD)