会見で、両首相は二国間協力の枠組みを効果的に進め、2022年~2027年期の強化された戦略的パートナーシップの行動計画を積極的に展開するよう関連機関に指示することで合意しました。
また、両国は二国間貿易額を早期に250億米ドルに引き上げる目標を達成するために努力するとともに、「3つのつながり」戦略に基づくサプライチェーンや交通インフラ、デジタル経済、グリーン経済、エネルギー転換といった戦略分野の重要性を強調し、この戦略を具体化するために合同作業部会を設立することで合意しました。
さらに、両国は経済、観光、交通、マルチメディア連携、地域協力などの有望な分野での協力を拡大することを確認し、「6か国・一つの目的地」という観光協力イニシアティブを関係国と連携して試験的に実施することにも合意しました。
両首脳はASEAN内の連帯と団結を強化し、ASEANが地域と国際問題における中心的な役割を発揮できるよう協力し、国際法、特に1982年の国連海洋法条約に基づき、ベトナム東部海域(南シナ海)における平和、安定、安全、航行の自由を確保し、DOC=海上行動宣言を完全かつ効果的に履行し、効果的かつ実効性のあるCOC=海上行動規範を早期に達成することで一致しました。
チン首相は、テロ組織や反政府勢力との戦いにおいて、両国が情報を共有し、協力を強化する重要性を改めて強調し、両国の領土を、もう一方の国に敵対する目的で使用することを決して許さないようにするべきだと述べました。
一方、ペートンタン首相は、ベトナムへの公式訪問を早期に実現し、第4回ベトナム・タイ合同閣僚会議の共同議長を務める意向を表明しました。また、ベトナムがタイにとって東南アジアにおける重要なパートナーの一つであることを強調し、両国の関係を新たな発展段階へと引き上げたいとの考えを示しました。
(VOVWORLD)