席上、両首相は両党・両国関係が多くの前向きな成果とともに実質的で力強い転換を遂げているという点で一致しました。具体的には、政治的信頼の強化、多くの新たな協力メカニズムの設立、経済・貿易・投資・観光協力の成長維持、鉄道・航空協力の推進などが挙げられます。
両党・両国の最高指導者間の共通認識と両首相の会談の成果を具体的な結果に結実させるため、チン首相は両国の高級レベルをはじめ、各レベルでの定期的な接触を維持し、国防・安全保障協力の柱としての役割をさらに発揮し、各分野での実質的な協力を効率化し、インフラに関する政府間作業部会、経済・貿易・科学技術協力委員会などの定期的な活動を維持することを提案しました。
また、チン首相は、ベトナム・中国間を結ぶ3つの標準軌鉄道の同時展開を提案し、その中でもラオカイ・ハノイ・ハイフォン線の今年12月の建設開始を優先的に推進することを求めました。さらに、中国側に対し、資金支援、技術移転、人材育成支援、およびベトナムとの現代的で統合された鉄道産業の建設での協力を要請しました。そして、両国貿易のより均衡的で持続可能な発展を希望し、中国にベトナム農産品の輸入拡大、国境検問所のスマート化の加速に向けた連携協力の強化、国境経済協力区建設のパイロットモデル研究を提案しました。
一方、李強首相は、両国が第17回中越協力指導委員会会合と外交・公安・国防三部門間戦略対話メカニズムを適切に開催し、「6つのより良い」方向性に従って両国間の包括的協力を推進することへの期待を表明しました。李首相は、中国がベトナムとの発展戦略の連携に向けて準備ができていることを確認し、両国を結ぶ標準軌鉄道の早期着工に対するベトナムの願望を重視していると表明しました。また、中国がベトナムからの高品質な製品・商品の輸入を拡大する意向があると表明し、人工知能、デジタル経済、グリーン経済分野でのベトナムへの投資に有能な企業を奨励すると強調しました。
両首相は海洋問題について多くの意見を交換し、平和と安定を維持するため、相違点をより適切に管理・処理していくことで合意しました。
(VOVWORLD)