タイの国立大学の研究チームは、開発中のワクチンについてサルへの投与実験の結果、十分な効果が得られ、ヒトへの臨床試験に必要な基準を満たしたと発表しました。研究チームは早ければ9月にも150人規模でのヒトへの臨床試験を始める予定で、ボランティアの治験者を広く国内で募集する方針です。
来年には量産体制を整え、タイ国内向けに供給することを目指しています。タイでは2009年に新型インフルエンザが流行した際、他の国で開発されたワクチンが、流行が落ち着くまで国内で十分に流通しなかったことを教訓として、政府は国産ワクチンの確保に力を入れています。
現在、タイ国内では約20種類のワクチンの開発が進められています。(テレビ朝日)