夏休みのシーズンを迎えたヨーロッパでは、スペインやフランスなど各地でビーチやナイトクラブに集まった若者たちの間で集団感染が報告されていて、さらなる感染の拡大に警戒が強まっています。
WHOのテドロス事務局長は7月30日、スイスのジュネーブで開いた記者会見で「夏を迎えた北半球の各国で、感染が急激に広がっている原因の一部は若者たちが気を緩めたことだ」と指摘しました。
そのうえで「若者は無敵ではない。感染もするし、死亡することもある。別の人に感染させるリスクもある」として、マスクの着用や人混みを避けるなど警戒を怠らないよう呼びかけました。
また、技術責任者のバンケルコフ氏は、回復した患者の中には、その後も重度のけん怠感や息切れなどが残り、仕事や運動などが従来の状態になかなか戻らない人もいるという報告があることを明らかにしました。
そのうえで、なぜこうした症状が起きるのかを調べるため直接聞き取りを行うとともに、効果的なリハビリや長期的なケアを検討したいという考えを示しました。(NHK)