席上、双方は、二国間の外交関係樹立50周年記念を目指して、両国関係の深化に向けた措置などを話し合いました。ソン外相は、両国に対し、二か国対話メカニズムの早期再開を提案するとともに、カナダが引き続きベトナム産の製品、農産物を輸入し、ベトナムの社会経済の回復と開発をサポートしていくよう希望を表明しました。また、カナダに対しベトナムのワクチンパースポートを早期に承認するよう求めました。

一方、ジョリー外務大臣は、「カナダは、ベトナムとの関係を重視しており、経済、貿易などの分野においてベトナムとの協力関係拡大を希望する」と強調するとともに、カナダがベトナムの気候変動対策などをサポートしていくと明らかにしました。

そして、双方は、地域と国際社会において両国が引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

ウクライナの問題について、ソン外相は、「ベトナムは、国連憲章と国際法の基本的原則に則って平和的措置であらゆる国際的紛争を解決する立場を堅持している。ベトナムは、一般市民に人的物的被害をもたらす武力行使を直ちに中止するよう呼びかける。ベトナムは人道的活動、外交プロセス、対話と交渉、およびウクライナでの再建と復興に積極的に貢献する用意がある」と強調しました。