席上、ガン議長は「外交政策の中で、ベトナムは常にアメリカとの関係を重視しており、アメリカとの全面的なパートナーシップの強化と深化を望んでいる。」と強調しました。また、ガン議長は「両国には国防関係の発展に関する多くの潜在力がある。ベトナムは大量破壊兵器の不拡散やテロと越境犯罪の対策、食料安全保障やエネルギー、水資源などに関する問題の解決においてアメリカと連携してゆく」と明らかにしました。さらに、ガン議長は、アメリカの議院と政府が、ベトナム・アメリカ貿易関係の促進、アメリカ農務省によるナマズ検疫措置の廃止などを支持してゆくよう希望しました。そして、ガン議長は、アメリカ側に対し、ベトナムの海洋警察部隊の能力向上、災害救難救助、国防産業の協力強化、不発弾と地雷の除去、環境消毒などへの支援を要請しました。ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)について、ベトナムは国際共同体、とりわけアメリカが引き続き、この海域に対する一貫した見解や政策をとってゆきたい意向にあります。
一方、ダニエル・クリテンブリンク大使は、両国関係を新たな発展段階に引き上げる為に今後も、ベトナム国会の議長、各委員会、及び直轄機関の代表と緊密に連携してゆくという希望を表明しました。また、まもなく行われるアメリカ国防長官によるベトナム訪問について、同大使は「今回の訪問に当たり、国防長官はベトナム東部海域を巡るあらゆる紛争を平和的措置で解決するというアメリカの立場や、ベトナムの海洋警察の能力向上、戦争後遺症の克服に対するアメリカの公約を改めて強調してゆく」と明らかにしました。
これとは別に、同日、ガン議長は在ベトナムカナダ大使館のピン・キッニコネ大使と会見した際、「両国間の協力関係をさらに促進させる為には、今後、双方は、議会代表団を含む各レベル代表団の相互訪問を頻繁に行う必要がある。」と強調しました。
一方、ピン・キッニコネ大使は「カナダは、家庭問題や女性権利、子供権利などに注視しており、これらの分野においてベトナムとの協力を強化する用意がある。」と明らかにしました。なお、ベトナム東部海域問題について、同大使は「国の支配、海上行動規範の厳守、航行の自由、安全保障というベトナムの見解を支持している」と強調しました。
ソース:VOV