イランのローハーニー大統領は、ロシアのプーチン大統領との電話会談で、新型コロナウイルス対策において、両国が経験を交換し協力拡大することが必須だと述べました。
ローハーニー大統領は、アメリカが違法かつ圧政的な対イラン制裁を続け、IMF国際通貨基金からの対イラン融資を妨害していることを指摘し、「世界のすべての国にとって、今後さらに厳しい状況が待ち受けている状況では、友好国同士が協力し、互いにより緊密な関係を持つ必要がある」と語りました。
また、地域におけるアメリカとシオニスト政権イスラエルの挑発行為の一端に言及し、カザフスタンの首都ヌルスルタン(旧称アスタナ)で決定されたシリア問題解決プロセス=アスタナ・プロセスの枠組みで、イラン、ロシア、トルコが協議を継続し、地域の諸問題の解決に向けてイランとロシアが対話・協力を拡大することを強調しました。
一方のプーチン大統領も両国関係の拡大や両国間の合意の迅速な実施への努力を通じ、現在の苦境から脱するためにロシアとイランが経験を交換し、共に努力することを強調しました。
さらに、アメリカの対イラン制裁に触れ、これを人権侵害だとして、「遺憾なことに西側世界では、人権に関して多くの発言がなされているものの、実際の行動は違っている。人権については言行が一致していない」と指摘しました。
そして、シリア問題解決をめざすアスタナ・プロセスのフォローアップやこれに関するトルコを含めた3者協議など地域・国際問題をめぐり、イランとロシアが協議を続けることが重要だと応じました。