クロエ・ジャオ監督がアジア系の女性として初めて監督賞に選ばれたことについて、地元メディアは歴史的なことだと伝えています。
ことしで93回目となるアカデミー賞の発表と授賞式は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、去年よりおよそ2か月遅れの開催となりました。
感染防止のため、出席者は大幅に制限され、メインの会場も例年のハリウッドの劇場ではなく、開放的な空間があるロサンゼルス中心部の鉄道の駅となりました。
最も注目される作品賞には、仕事や住まいを失い、車上生活を続けながらアメリカ各地を転々とする主人公の女性と、行く先々で出会う人々との交流を描いた「ノマドランド」が選ばれました。
この作品で中国生まれのクロエ・ジャオ監督は、アジア系の女性として初めて監督賞に選ばれ、地元紙のロサンゼルス・タイムズは「彼女が達成したことは歴史的なことだ」と伝えました。
また、フランシス・マクドーマンドさんが主演女優賞に選ばれました。
一方、農業で成功することを夢見て韓国からアメリカに移住した男性と、その家族の行方を描いた「ミナリ」では、韓国のユン・ヨジョン(尹汝貞)さんが助演女優賞に選ばれました。(NHK)