グテレス氏は、「何十年もの間、人類は地球と戦争状態にあり、今、地球は反撃している」と述べ、経済大国によるCO2=二酸化炭素削減の努力は「まったく不十分」だと非難しました。「われわれは自然に対する戦争を止めなければならず、科学はそれが可能なことを教えてくれている」と語りました。
グテレス氏によりますと数日以内に公表される国連報告書は、過去5年間が記録史上最も暑かったことを裏付けるもので、また今年は史上2番目に暑い年となる見通しです。
さらに同氏は「気候変動に関連した自然災害は、頻度も威力もより増しており、さらに多くの犠牲者を生んでいる」と警告しました。グテレス氏は直接名指しすることはしませんでしたが、発言が温室効果ガスの排出量の半分以上を占める少数の経済大国に向けられたものであることは明らかでした。
グテレス氏は、気候変動はもはや長期的な問題ではないとし、「われわれは今、地球規模で気候危機に直面している。取り返しのつかない段階に到達するのは遠い将来の話ではなく、間近に迫っており、われわれに向かって急速に近づいてきている」と訴えました。
ソース:VOV