ダク・ラク省に住むムノン族とエデ族の人々にとって、象は家族の貴重な財産であるだけでなく、友人や家族の一員と見なされています。したがって、毎年、象のいる家族は象の健康を祈るための儀式を行なっています。このユニークな儀式は精神的な意味だけでなく、象を尊重し、象の世話と保護を改めて思い起こさせます。
ラク郡に住むダム・ナン・ロン氏は「ムノン族は友達ように象を大切にしているので、毎年、象の健康を祈る儀式を行います。過去数年間で、中央高地の象の群れは大幅に減少し、象の健康管理はより重要となってきました。」と語りました。それぞれの民族や象の所有する家族の経済状況によって礼拝の方法や供え物が異なります。しかし、どの儀式も人間の重労働の負担を肩代わりする象の健康を願うという意味があります。同時に、象を大切にし、世話をすることを人々に改めて思い起こさせます。