15日午前、南部ドンナイ省ビエンホア空港で、ベトナム駐在アメリカ大使館は約6ヘクタールのダイオキシン汚染土壌の浄化完了証明書をベトナム人民軍防空・空軍に正式に引き渡しました。
これは、2019年12月に署名された「ビエンホア空港のダイオキシン処理に関するベトナム・アメリカ協力プロジェクト」開始から6年にわたる取り組みの成果です。
安全基準を満たしている空港内外の処理後の土地は防空・空軍および地元当局に引き渡され、社会経済発展や国防安全保障に活用されます。これまでに、このプロジェクトはビエンホア空港内外の汚染土壌のほぼ半分を処理しました。
式典で、ホアン・スアン・チェン国防副大臣は、今回の成果について次のように述べました。
(テープ)
「今回の具体的な協力成果は、戦争後遺症を克服するための両国の強い決意を示すものであり、“過去を乗り越え、未来へ向かう”という精神を体現しています。特に本日の式典は、ベトナムとアメリカとの国交正常化30周年の節目に行われ、意義深いものです」一方、ベトナム駐在アメリカのマーク・エバンス・ナッパー大使も次のように強調しました。
(テープ)
「戦争後遺症の克服における協力は、人道的義務であると同時に、両国の友情とパートナーシップの基盤です。本日の出来事は、アメリカが引き続き戦争で残された問題に取り組むという約束の表れであり、また我々両国が長年にわたり努力を重ねて築いてきた関係の象徴でもあります。」
さらに式典で、アメリカのナッパー大使とベトナム国防省のグエン・ディン・ヒエン化学兵科司令官が、アメリカからの3200万ドルの追加無償援助に関する協定に署名しました。これにより、枯葉剤・ダイオキシン被害の深刻な地域における障がい者支援と生活改善プロジェクトが拡大されることになります。
(VOVWORLD)