ウクライナ情勢をめぐり、アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領は18日、エネルギー施設やインフラに対する即時停戦で合意しました。これを受け、欧州各国の首脳からは「重要な最初の一歩」との評価がある一方で、「検証可能な強固な停戦」の実現を求める声も上がっています。
ドイツのショルツ首相は18日、ベルリンを訪問したフランスのマクロン大統領との共同記者会見で、「エネルギーやインフラ施設への攻撃停止は、ウクライナにとって公正かつ持続的な平和への重要な第一歩になり得る」と述べました。
その上で、「次のステップは、ウクライナにとっての完全な停戦であるべきであり、可能な限り早期に実現しなければならない」と強調しました。また、「ウクライナ抜きに何も決めることはできないのは明らかだ」と述べ、停戦協議においてウクライナの意向を尊重するよう求めました。
マクロン大統領も、「我々はロシアの侵略に抵抗するウクライナ軍への支援を継続する」と表明し、トランプ大統領とプーチン大統領の電話会談を念頭に、「交渉の第一段階が整いつつあるが、目標は変わらない。測定・検証可能な強固な停戦を実現することが不可欠だ」と述べました。
イギリスの首相官邸も18日夜、「トランプ大統領がロシア・ウクライナ間の停戦に向けて進展をもたらしたことを歓迎する」との声明を発表しました。一方で、「このプロセスがウクライナの望む公正かつ持続的な平和につながる必要がある」と強調しました。
また、スターマー首相は同日夜、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行いました。イギリス首相官邸によりますと、「両首脳はトランプ大統領が進展させた停戦交渉について意見を交わした」としています。
トランプ大統領は、プーチン大統領との電話会談後、SNSで「エネルギーやインフラ施設に関する即時停戦で合意した」と発表し、部分的な停戦に至ったことを明らかにしました。(朝日新聞)
(VOVWORLD)