6月5日の世界環境デーにあわせて、5日、南スーダンで、国連のUNISFA=アビエイ暫定治安部隊に派遣されているベトナムの第3工兵部隊は、駐屯地および現地コミュニティにおいて環境保全意識の向上と「持続可能でグリーンな生活」のメッセージを広めるための実践的な活動に積極的に参加しました。
この取り組みには、各国の軍隊、国際民間部隊、そして他の国の平和維持部隊も参加し、環境美化キャンペーンの一環として、環境保護を訴える行進、清掃活動、緑化植樹などが部隊の駐屯地周辺で行われました。ベトナムの第3工兵部隊は、生活ごみが多く発生するムルムル市場でもプラスチックごみの回収を行い、地域の衛生環境改善に貢献しました。第3工兵部隊の後方支援小隊長であるグエン・ズイ・ナム中佐は次のように述べました。
(テープ)
「本日の活動は、平和維持の任務に加え、環境保護という国際社会の共通課題に積極的に貢献するという、第3工兵部隊の強い意思を示すものです。平和を守ることは、同時に地球を守ることでもあり、それは非常に意義深く、人間的な行動だと考えています」
また、今回、初めてこうした活動に参加した第3工兵部隊のグエン・ティ・トゥイ・ハー大尉は、次のように話しています。
(テープ)
「困難な地域で環境保護活動に女性兵士として参加できたことを、とても誇りに思います。微力ながら、環境の“緑”を守るという大きな目標に貢献できたことが嬉しいです。今日の活動では、仲間との一体感を強く感じましたし、特に地元の子どもたちが楽しそうに植樹に参加してくれた姿がとても印象的でした。その純粋なまなざしが、私たちの活動にさらなる力を与えてくれました」
第3工兵部隊は、こうした環境活動に加えて、アビエイの人々の生活改善や環境意識の向上においても重要な役割を果たしており、専門的な平和維持部隊としての存在感を発揮するとともに、「平和のために、環境のために、地域社会のために尽くすベトナム」の姿を国際社会に示しています。
(VOVWORLD)